猫の腸管内異物【誤食】
動物情報
ネコ
症状・来院理由
元気がなく嘔吐を繰り返している。
掛かりつけの病院で飼い猫が腸閉塞と診断、二次診療を勧められた。
診療内容
- レントゲン
- 内視鏡検査
- 開腹手術
病状
腸管内異物
掛かりつけの病院で飼い猫が腸閉塞と診断され、倉敷の二次診療施設を紹介された飼い主様。かかりつけ医に紹介されたのが夕方で、診療時間内に到底倉敷までは着けないだろうとご自身で判断され、「内視鏡検査希望」とご来院されました。
持参された紹介状を拝見すると、傷病名は腸閉塞とあり、胃からの排泄障害と書かれていました。持参レントゲン写真を観ると、小腸付近で造影剤が停止しているように観えます。
内視鏡検査直前に当院でもレントゲンを撮影してみましたが、造影剤が胃内で満たされていました。直ぐに胃内へ内視鏡を入れてみましたが、胃の中には固形物は無く、褐色の液体しか存在しませんでした。
飼い主さんにも一緒に胃内を確認していただき、試験的開腹をして消化管を調べる承諾をいただきました。
胃から十二指腸方向へと丹念に触診していくと、腸管の一部が膨れている部分があり、腸壁を切開すると中から哺乳瓶の乳首の千切れた先端が出てきました。
術後は嘔吐が止まり、元気や食欲も出ました。