2021年大トリの手術は猫の会陰尿道造瘻術
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新年あけましておめでとうございます。
つだか動物診療所の年末年始はいつも通りの感じで、多くの方の来院理由は、かかりつけ病院が休みだから(^_^;)
しゃーない!!
大晦日は結構盛り上がりましたが、つだか動物診療所の患者さんの受診は稀で、ほとんどの方が初診です。
中でも二日前からおしっこが出ていないというオスの猫は重体でした。
想像してみてください、自分が二日間おしっこを出せない状況を。
どうですか?苦しくなってきたでしょう?
そうなのです。
苦しくって、苦しくって、一刻も早くおしっこを出してあげないと大変危険な状況です。
案の定、急性腎不全状態に陥っていて、意識朦朧で嘔吐もあり、食欲は当然ありません。
尿道が多量の結晶によって閉塞されていました。
何をやっても砂状の閉塞物は除去されず、最後の手段で尿道を造瘻することにしました。
すなわちペニスを切開し、尿道を広げる手術です。
尿道を切開すると、尿道内には砂状に固まった結晶が溢れていました。
リン酸マグネシウムアンモニウム(ストルバイト)結晶でした。
何とか死なせずに手術を終える事が出来ました。
元気になって新年を迎えてもらわなければなりません。
2022年の干支は猫、いや寅ですから。