タマネギの誤食|岡山市北区の動物病院「つだか動物診療所」

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タマネギの誤食

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昨夜の終業後、「犬がタマネギを食べたかもしれん。大丈夫でしょうか?」という電話をいただきました。

ご存知の方も多いと思いますが、タマネギ、ニラ、ニンニク等のネギ属に含まれる有機チオ硫酸化合物が赤血球を酸化させ壊れやすくします。

そうすることで溶血性貧血を引き起こし、ひどい場合には死亡することもあります。

飼い主様の心配されるお気持ちは理解できますが、大丈夫かと尋ねられてもタマネギの摂取量や個体の感受性も様々ですので、電話で話を聞いただけでは適切なお答えはできないのです。

ましてや今回のように、本当にタマネギを食べたのかどうかも分からないということであれば尚更です。

不安であれば来院していただき、食べたものを吐き出してもらい、不安を払拭するしかありません。

幸い食後間もないとのことでしたので、すぐに来院していただき催吐させることにしました。

果たして、吐物の中からスライスされたタマネギがほぼ原型のままで見つかりました。

症状が出れば赤血球が壊れることで血色素が尿中に排泄され、オシッコはオレンジ色や茶色になります。

大量に溶血すれば貧血を起こし元気もなくなるでしょうが、その後特に変わった様子はなかったとのことでした。

うまい具合にタマネギを吐き出すことができてよかったですね。

それにしてもこの犬は、味付けをしていない生のタマネギを胃袋に収めていましたが、美味しかったのでしょうかね??笑

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