秋田犬の肛門周囲腺腫
動物情報
秋田犬 9歳 オス
症状・来院理由
肛門周囲の新生物を他院で治療するも改善しない
診療内容
- 皮膚移植
- 腫瘤切除
- 去勢
病状
肛門周囲腺腫
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数ヶ月前から肛門周囲の新生物に気づき、他院で治療(塗布剤)するも改善しないとの稟告で当院へ来院された。
肛門周囲腺腫と仮診断し、腫瘤切除と去勢を同時に実施した。
腫瘤は肛門粘膜に隣接し、マージンを確保するには肛門括約筋を一部切除する必要があった。
可能な限り肛門括約筋を温存するように腫瘤を切除した。
肛門括約筋の損傷が大きい場合、糞のコントロールを失うため、切除には気を遣った。
両側の臭嚢腺も切除せざるを得なかった。
皮膚の消失領域が大きく、更に皮膚と肛門粘膜との縫合のため、縫合部位に強い張力がかかり裂開する可能性が大きかった。
2回の皮膚移植を含め合計4回の縫合手術で、皮膚と粘膜が癒合した後に抜糸した。