秋田犬の肛門周囲腺腫|岡山市北区の動物病院「つだか動物診療所」

症例紹介

秋田犬の肛門周囲腺腫

動物情報

秋田犬 9歳 オス

症状・来院理由

肛門周囲の新生物を他院で治療するも改善しない

診療内容

  • 皮膚移植
  • 腫瘤切除
  • 去勢

病状

肛門周囲腺腫

▶ 

 

数ヶ月前から肛門周囲の新生物に気づき、他院で治療(塗布剤)するも改善しないとの稟告で当院へ来院された。

肛門周囲腺腫と仮診断し、腫瘤切除と去勢を同時に実施した。

腫瘤は肛門粘膜に隣接し、マージンを確保するには肛門括約筋を一部切除する必要があった。

可能な限り肛門括約筋を温存するように腫瘤を切除した。

肛門括約筋の損傷が大きい場合、糞のコントロールを失うため、切除には気を遣った。

両側の臭嚢腺も切除せざるを得なかった。

皮膚の消失領域が大きく、更に皮膚と肛門粘膜との縫合のため、縫合部位に強い張力がかかり裂開する可能性が大きかった。

2回の皮膚移植を含め合計4回の縫合手術で、皮膚と粘膜が癒合した後に抜糸した。

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