「おしっこが出ない」猫の手術
動物情報
雑種猫 1歳7ヶ月 オス(未去勢)
症状・来院理由
「二日前からおしっこが出ていない」とご来院
診療内容
- 会陰尿道造瘻手術
病状
急性腎不全状態、意識朦朧、嘔吐あり、食欲なし。
多量の結晶によって尿道が閉塞
二日前からおしっこが出ていないという重体のオスの猫。
一刻も早くおしっこを出してあげないと大変危険な状況です。
案の定、急性腎不全状態に陥っていて、意識朦朧で嘔吐もあり、食欲は当然ありません。
尿道が多量の結晶によって閉塞されていました。
何をやっても砂状の閉塞物は除去されず、最後の手段で尿道を造瘻することにしました。
すなわちペニスを切開し、尿道を広げる手術です。
尿道を切開すると、尿道内には砂状に固まった結晶が溢れていました。
リン酸マグネシウムアンモニウム(ストルバイト)結晶でした。
何とか死なせずに手術を終える事が出来ました。